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【IFRS】M&Aによって生じたのれんの償却検討

2018年09月14日
タグ:M&A・組織再編
おはようございます、浅野です!

いや~、驚きました!
今朝の日経記事にて、IFRS(国際会計基準)において、M&Aによって生じた「のれん」の費用計上を検討しているとのこと。

「のれん」とは・・・企業が別の企業を買う際に、将来の成長を見越して現時点の資産価値に上乗せして支払うことで生じる時価と簿価の差額のこと。

現状、IFRSでは、「のれん」は均等償却せず、減損がない限りそのまま残高が残り続けます。
ただし毎期価値の毀損がないか、減損が不要か、「減損テスト」を行います。

一方、日本基準では「のれん」は20年内に均等償却されます。そのため、残高は毎期少しずつ減っていきます。
また毎期残高について、価値が大幅に毀損していないか減損の検討がなされ、減損が必要な場合には、価値相当分まで減損が計上されます。

そういう意味で、今回のIFRSの検討は、従来のIFRSから日本基準に似た処理への検討といえるでしょう。

これまで、日本では

「日本基準のIFRS化(コンバージェンス&アドプション)」が主流であっただけに、

今回のように

「IFRSの日本基準化」

の流れは新鮮ですね(実際はたまたま日本基準と似た処理になるだけで、日本基準にするつもりではないと思いますが)(笑)。

いずれにしてもIFRS導入企業のM&A戦略に大きな影響を与えることと考えられます。

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO35330630T10C18A9MM8000/


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