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開示すべき重要な不備の集計(1-3月)

2020年04月11日
タグ:内部統制構築リスクマネジメント経営財務会計決算・開示支援

こんにちは、桑野です。

 

私が調べた限りにおいて、今年の13月に提出された内部統制報告書において「開示すべき重要な不備」が開示された件数は、合計で12件ありました。

内訳は、不適切な会計処理に起因するものが10件、従業員不正に起因するものが2件でした。プロセス別では、決算・財務報告プロセス、業務プロセスレベルの不備が多く見受けられました。

 

内容を具体的に見てみると、取引の実在性が確認できない架空循環取引や引当金・減損損失など判断・見積りの要素が大きい勘定科目での計上誤りによるものが目立ちました。

また、子会社が絡んだ不正は12件中8件と依然として多く、そのうち3件は海外子会社絡みのものでした。

 

コロナウィルスの影響で在宅勤務が進む中、決算作業において通常通りのプロセスを経て作業を進めるということがなかなか難しい環境にあると思います。ハンコ文化が根強い会社もまだまだあるかと思いますが、これを機に、従前のコントロールのありかたを見直す機会とするのもいいかもしれません。

 

 

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千葉 厚子チバ アツコ
米国公認会計士試験(カルフォルニア州)合格