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リスクアプローチと二乗の効果と

2020年06月10日
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こんにちは、岡田です。

監査論においては、リスクアプローチという考え方が使われます。
すなわち、100%の絶対的な保証を与えることはできないため、そのリスクを評価して、リスクに応じた処置を講じるといったもの。
現在のコロナ対策において、ゼロリスクにはできない、という状況への対処に似たものがあると思われます。

例えば、ステイホームを徹底しても、スーパーや通販会社が三密になったり。

また、一時、マスクは無意味という意見もありましたが、無意味というわけではなく、かといってマスクさえしていれば安全ということもなく、「マスクはある程度リスクを軽減する」が正しいでしょう。

ただし、それを数値化すること現実的ではありません。

 

今日は、それ以外もので、数学的に捉えられるものについて見ていきたいと思います。

まず、大人数で会うということのリスクについて。

10人の集会に比べて、20人の集会、ということは、当人にとってみれば単純に2倍のリスクです。

しかし、個人でなく、社会という視点で見たとき、そのリスクは2倍ではなく2倍の二乗である4倍になります。

すなわち、10人が9人からの感染リスクを負う、のに対し20人が19人からの感染リスクを負うのは、(-1は計算誤差とすれば)二乗のリスクである、ということになるわけです。"

数字で示すならば、9*10=90であったものが、19*20=380といったところですが、できれば数字を使わずに「二乗」という概念を感じたいところです。

以前のブログ「血液の重要性」でも、実は、血液の酸素運搬能力が全身の運動能力に対して二乗の効果を示すことを示していました。

このように二乗の効果を示す場所を認識することは、効率性という点で考えたとき、重要なポイントとなるわけです。

次に、ソーシャルディスタンス、について
こちらは、距離が縮まると、なんと二乗以上にリスクが高まる、と言えます。

距離の二乗に比例、の代表的なもの一つに、重力、電磁力があります。実はこれは、無限遠に届く、という性質から「二乗」を証明する一つのロジックがありまして、それは球の表面積が二乗に比例する、というものです。

無限遠に放射されているイメージをしていただき、それを任意の球体で取り囲んだとき、その表面積全体に降り注ぐ量は一定なので、距離(半径)が2倍になると、表面積が二乗の4倍となり、その強さは4分の1になります。

しかし、ウィルスは無限遠には届かず、途中で落下するものが多数あります。ということは、距離が2倍になればそこに届くのは4分の1以下、逆に言えば、距離が半分に縮まれば二乗以上にリスクが高まる、ということです。

 

このように数値を使わずに数学的にものごとを捉えることで、見えてくる、リスク、効率性、というものは多々あります。

 

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