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2020年4~6月の「開示すべき重要な不備」集計

2020年07月15日
タグ:内部統制構築リスクマネジメント経営

こんにちは、桑野です。

 

私が調べた限りにおいて、今年の4~6月に提出された内部統制報告書において「開示すべき重要な不備」が開示された件数は、合計で18件ありました。

 

内訳は、不適切な会計処理に起因するものが15件、従業員不正に起因するものが1件、不正な資産の流用が1件、その他1件でした。プロセス別では、全社的な内部統制、決算・財務報告プロセスの不備が多く見受けられました。

 

内容を具体的に見てみると、売上高の架空計上や損益の期間帰属に関するものが目立ちました。また、子会社が絡んだ不正は18件中8件と依然として多く、そのうち6件は海外子会社絡みのものでした。

 

特殊な例かとは思いますが、「新型コロナウイルス感染症による肺炎の予防及び抑制を目的とした中国の省政府や市政府の通達による移動制限等に従うことによる決算業務および監査業務の遅延及び一部訂正」を理由に、「開示すべき重要な不備」に該当すると判断した事例が1件ありました。

 

当期はコロナウイルス感染拡大の影響で、各企業とも損益へのネガティブインパクトも大きく、また在宅勤務の拡大でこれまでとは業務のフローや手続きが変わってきている部分が多分にあり、自社の内部統制システムの揺らぎを感じている経営者の方も多いと思われます。

当社では、内部統制の見直しコンサルティングを行っておりますので、是非ご相談ください。

 

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