コラム

資本政策解説 シリーズ第1回 ~資本政策とその重要性~

2017年08月07日
タグ:資本調達・資本政策

【資本政策のおはなし】 こんにちは、浅野です! さて今日はベンチャー企業様からストックオプションと資本政策についてのご相談を頂きました。ご縁に感謝です!

そこで今日はちょっと長いですが、資本政策とその重要性について。

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資本政策とは、主にベンチャーなどの非公開企業が、将来の事業に必要な資金を調達するに際し、自社の株式、すなわち自社の持分を、どのような人・企業にどれだけ持ってもらうかを考える、という会社の資本や株主に関する戦略のことです。事業の戦略は事業戦略というのに資本の戦略は資本政策というのは何故なのでしょうか(笑)

では、なぜ資本政策が重要なのか。それは株主と株式の性格によるところが大きいのではないかと考えます。

まず株主は会社組織上、頂点に君臨する、いわば最強の存在ですので、一度株主として迎え入れてしまうと、後から会社側の意向のみで排除することが不可能です。オセロの隅っこのようなイメージですね。

ですので一度手放してしまった持分は、基本的には二度と戻ってくることはないと考えたほうが賢明です。 戻すためには、そのときの適正な株価(通常手放す前よりだいぶ高くなっている)で買取を行う必要があるため、一度希薄化した持分は容易には元に戻せません。

よって無計画に増資をするのではなく、手放す前にしっかりと計画を立てる必要があるわけです。

次に株式は会社経営の意思決定を行うための力関係(持分)を証するものです。多くの株式(持分)が会社や経営者の意向に沿わない者に保有されてしまうと、会社の経営方針が大きく揺らぎ、不安定化しかねません。

よって誰にいくら株を持たせるか(株価の問題)、を事前にシミュレーションし検討することは、会社の経営安定化の観点から大変重要な訳です。

そのほかにも企業が上場を見据えている場合は、上場基準などの規制の充足、創業者・オーナー経営者の将来のキャピタルゲインの希望額や、上場に向け有能な役員や従業員、さらには外部専門家の協力を得たい、といった様々な思惑が絡んできます。

通常、これら複数の目的を同時に達成することはできないため、経営者の意向、企業の成長ストーリーや将来ビジョンを踏まえ、優先順位を付けながら最大公約数的な最適解を模索していく必要があります。

なんだか資本政策って複雑で大変だなあ~(;´Д`)、と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

でも安心してください! 

Collegiaがいます(爆)

次回はストックオプション制度の税務上の取扱いについて解説したいと思います、お楽しみに!