コラム

なぜ貴社の内部統制対応が行き詰まるのか 4

2018年09月07日
タグ:内部統制構築

内部統制対応を行き詰まらせる6つの誤解 

前回では、内部統制対応が行き詰まるケースを、A~Eまでの5つのタイプ別にご紹介しました。
では、なぜこのようなプロジェクトの行き詰まりが起きるのでしょうか。図1-1-2では各タイプから、内部統制対応が行き詰まってしまう原因を逆進的に、実務レベルでの影響→影響が生まれる行動→行動が生まれる背景となった誤解、という順でロジックツリーの形で相関関係にして考察してみました。

 

(図1-1-2)

 

 

 

行き詰まる根本的な原因は、端的に言えば企業経営者や担当者の内部統制報告制度や公認会計士監査への知識・理解不足、および経験不足、ということに尽きます。しかしながら、これまで経験のなかった方が内部統制対応をされる以上、専門的な知識や経験がないのは当たり前ですね。そのため基本的な制度や実務の進め方は別の機会にするとして、本コラムではもう少し一歩具体的な内容に踏み込んで、どのような点で内部統制制度や公認会計士(監査法人)の役割を誤解していることが、内部統制プロジェクトを行き詰まらせる原因になってしまうのか、過去のコンサルティングの現場の経験則から6つのパターンにまとめ説明することにします。読者の皆様の中にも、もしかすると身に覚えのある項目が見つかるかもしれません。

 

誤解その1:内部統制に付加価値はないと思っている

誤解その2:監査法人を当てにしている

誤解その3:内部統制対応は文書化すれば終わりだと思っている

誤解その4:内部統制対応はギリギリで良いと思っている

誤解その5:システムを導入すれば対応は不要になると思っている

誤解その6:本社のみ・内部統制チームのみで完結すると思っている

次回以降で詳細についてお話してきますのでご期待ください!



※(株)Collegia Internationalでは、豊富な経験とノウハウのもと、上場準備中の企業様はもちろんのこと、既に上場されているものの、内部統制対応を見直したい企業様にむけた、内部統制文書化支援、整備・運用評価支援、見直し支援コンサルティングを提供しております。
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浅野 雅文アサノ マサフミ
公認会計士 / 税理士
クラス 代表パートナー